よくあるファンタジーの世界、ヨーロッパのような街並み。
車は馬車になり、電話は鳥となった。
剣と魔法、魔物などファンタジーには欠かせない物が数多く存在する。
舞台となる『エクレール』と呼ばれる国には王が存在し城の対角線上に学園が存在する。
魔法によって繁栄してきた国。
この国に産まれたものは一般的に魔法として認知されている『誰もが使える奇跡』を扱うことは出来ない。
しかし、一人一人自分だけの特別な魔法を持ち、それにより繁栄してきた。
正式名称『王国直属騎士養成学園アスピラシオン』生徒や教師はアスピラシオンと呼ぶことが多い。
王国の運営する騎士を養成する学校。
5年制で15歳から入学が可能である。
属性別にクラスが分かれており、火、水、風、土の4クラスがある。
学園の近くに寮があり、それぞれのエンブレムでどのクラスの寮かが分かるようになっている。
制服などは存在せず、各々好きな服を着てクラスが分かるようにエンブレムの描かれた腕章を身につける。
寮から通うものもいれば、自宅から通うものも存在する。
近くには様々な店や、市場が存在するため生活や娯楽には事欠かない。
どの属性のクラスの物、人であるかを分かりやすくするもの。
火属性:アマリリス
水属性:ネモフィラ
風属性:アルストロメリア
土属性:チョコレートコスモス
いずれも、その属性にふさわしい色合いとなっている。
腕章にはこれに加え、ランクがわかりやすい様に花の下に英語でランクが書かれている。
この学園は、剣術以外の歴史、魔法、生物学などはクラスの担任が担う事となっている。
この学園出身の者も存在するかもしれないが、ここは騎士になる為の学園であるから在籍時にランクの高かった者は存在しないと言っても過言ではない。
クラスを持つ教師はそのクラスと、自身の主属性が同じでなければならないという。
剣術の教師は現役の騎士であったり、退役した騎士を多く採用している。
この学園では、固有魔法を主軸とした戦力により属性別のランク分けが行われている。
火属性
『イフリート』→『サラマンダー』→『バーガンディー』→『カーディナル』→『ヴァーミリオン』
水属性
『ポセイドン』→『ウンディーネ』→『インディゴ』→『ラピスラズリ』→『セラドン』
風属性
『ジン』→『シルフ』→『スプルース』→『ビリジアン』→『ジェイド』
土属性
『アテナ』→『ノーム』→『セピア』→『アンバー』→『フォーン』
どの属性であっても、最上位のランクは1人のみとされている。
また、入学して最初の年は上位ふたつのクラスになることは無い。
最高位のランクの場合、卒業と同時に自身の騎士団を与えられる。
一人一人それぞれ違う効果を持つ、ささやかな奇跡。
生まれ持った固有魔法は一生変わることは無い。
時間に干渉したり、命に干渉したりと大いなる奇跡を持つものは居ない。
(例:時を止める、死者を蘇らせる、命のあり方や時間や時空を歪めてしまうもの。)
1人に対し固有魔法はひとつのみであり、強大な力を持つほどその代償も大きいとされる。
固有魔法がどの元素を媒介としているかによって変動する主属性。
自身のあり方によって変動する副属性が存在する。
主属性は火、水、風、土の4属性であり生まれた時から決定しており一生変わることは無い。
副属性は光、闇、無の3属性であり、自身の心のあり方によって変動する。
副属性は主属性のように魔法に影響を及ぼさない。
光は秩序を好むものが
闇は混沌を好むものが
無はその中間に位置するものが持つ属性
副属性によって、授業のプログラムに差異がある。
始業式にて、副属性の鑑定が行われ、卒業後の配属部隊に影響する。
武器は騎士らしく学園から全員に剣が与えられる。
最初こそこの剣を使うものが多いが、学年が上がるにつれ自身の戦闘スタイルに合った武器を持つものが多い。
特殊な力を持った武器や、魔道具の類、武器の複数所持は禁じられている。